一人暮らしをするのは早すぎる

なんとも偶然というか、一人暮らしが変な形でスタートする。当初は順調に進んでいたけど、だんだんと恐れていた方向へいってしまう。あぁやっぱり、そう上手くはいかないのね。

次の居酒屋でもカウンターに座った。すると「野崎さんじゃない?」隣にいた男性が声を掛けてきた。「あっ!!お疲れ様です」私がここにくるきっかけを作った、会社の上司だった。その横にいる男の子にも軽く会釈をする。「彼氏と一緒か?」頬が少し赤くなった上司は返事に期待している。「いえ。1人寂しく旅行中です」その答えに大笑いし私も混ざった。「コイツ中学を卒業したら、一人暮らしをしたいんだと。まだ早いってのに・・・困っちゃうよ」

一人暮らしの面倒を見るはめに

なにやらそれを説得する家族旅行だと察する。ずっと話しても解決法が無く困っている様子だった。「一人暮らしをしたいと思っていたので面倒をみますよ」冗談のつもりが「それもいいなっ」と話がまとまってしまったのだ。息子はというと「んじゃよろしく」と言い部屋に戻ってしまった。えぇ!これ決まっちゃったの?こんなハプニングがいっぱいあり楽しく過ごせ、自分を大きくさせてくれた。家に帰ると、たった何日かの出来事だったけど故郷に帰った様な風景に見える。

一人暮らしをする理由が見つかる

会社では上司が待っていた。住む所は私に任せてくれ、ただ家賃と食費、光熱費は折半にしようという話だった。「しっかり者の君だから安心してる」念を押される。まさか、いや、絶対無いとは思うけど恋愛に発展したらなんて考えたりもした。親に話すと当然驚いて、なんて酷い奴なんだと散々言ったが、「ほぼ一人暮らしだから」と上手くまとめた。そこまでする理由が私にはできていたのだ。一緒に住む男の子まさる君の兄、まさと君がとてつもなくカッコイイ事に気付いてしまった。

Copyright 一人暮らしが変な形でスタートする 2017
無断転載、無断コピー等一切を禁止します